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2026.07.29
6000回観測で、AI認識を傾向として見る

AIに自社がどう見られているのか。

これを知りたいと思ったとき、多くの方がまず試すのは、ChatGPTなどに自社名を入れて聞いてみることだと思います。

自社名を入れてみる。
サービス名を入れてみる。
業界名や課題名で聞いてみる。

そこで名前が出れば安心する。
出なければ不安になる。
説明がずれていれば、少し気になる。

その気持ちはよく分かります。

ただ、実際にAIの回答を見ていると、1回の回答だけで判断するのは、少し危ういと感じます。

AIの回答は、聞き方によって変わります。
AIの種類によっても変わります。
同じような質問でも、タイミングや文脈によって見え方が変わることがあります。

だから、AIに自社が「出た」「出なかった」だけでは、まだ判断しきれません。

見たいのは、1回の結果ではなく、傾向です。

最初は、もっと小さく見る設計でした

正直に書くと、私たちも最初から6000回という観測設計を考えていたわけではありません。

初期の段階では、40クエリ診断として設計していました。
プレスリリースでも、その形で案内していました。

これはこれで、入り口としては意味があったと思っています。

自社名で聞く。
業界名で聞く。
課題から聞く。
競合と並べて聞く。

そうした複数の問いを設計し、AIが自社をどう扱うかを見る。
単に自社名を1回入れて終わりではなく、買い手が実際に使いそうな聞き方を横断する。

この考え方自体は、今も変わっていません。

ただ、サービスとして詰めていくほど、もう少し厚みが必要だと分かってきました。

40の問いで見えることはあります。
ただ、商品として本当に使える診断にするなら、「見えた/見えない」だけではなく、「どの傾向が続いているのか」まで見たほうがいい。

そこに気づいて、設計を変えました。

回数を大きく見せたいわけではありません

6000回という数字だけを見ると、少し大きく見えるかもしれません。

ただ、AI認識を実務判断に使うなら、少数の確認だけでは足りない場面があります。

1回だけ聞いたときに出た。
でも、別の聞き方では出ない。
あるAIでは候補に入る。
別のAIでは出てこない。
指名では認識される。
でも、課題から聞くと競合ばかりが出る。
引用はされる。
でも、本文では紹介されない。

こうした違いは、少数の確認だけでは見えにくいことがあります。

6000回という回数は、数字を大きく見せるためのものではありません。

1回の回答に振り回されないため。
聞き方ごとの差を見るため。
AIごとの差を見るため。
そして、改善判断に使えるだけの厚みを持たせるため。

そのための観測設計です。

AI認識は、揺れるものとして見る

AIの回答が揺れること自体は、悪いことではありません。

人間の検索行動も、もともと一つではありません。
ある人は会社名で調べます。
ある人は課題名で調べます。
ある人は「おすすめ」や「比較」で調べます。
ある人は、競合名と一緒に聞きます。

AIへの聞き方も、それと同じです。

だから、AI認識を見るときに大切なのは、すべての回答を同じにすることではありません。

どの聞き方では出るのか。
どの聞き方では出ないのか。
どのAIでは強く見えるのか。
どのAIでは弱く見えるのか。
どの文脈では正しく説明され、どの文脈ではずれるのか。

その差を見ることです。

そして、その差が見えると、次に何を直すべきかも見えやすくなります。

会社概要を直すべきなのか。
サービスページを直すべきなのか。
課題起点の記事を増やすべきなのか。
競合との違いを整理すべきなのか。
外部情報とのつながりを見直すべきなのか。

1回の回答では、ここまでの判断はしにくいです。

6000回は、改善判断のための厚みです

AI認識監査は、AIに自社名が出るかどうかを楽しむためのものではありません。

見たいのは、次に何を改善すべきかです。

AI上で、自社が何者として扱われているのか。
どの課題の解決策として出てくるのか。
どの競合と並べられるのか。
どの情報が根拠として使われているのか。
どの場面では候補に入り、どの場面では外れているのか。

こうしたことが見えてくると、サイトやコンテンツ、広告、PRの見直しにつなげやすくなります。

6000回という観測回数は、そのためのものです。

少数の問いだけで判断しない。
1回の印象に振り回されない。
AIごとの違いや、聞き方ごとの差を見逃さない。

そのために、観測の厚みを持たせています。

設計変更は、より実務に使える形にするためです

初期の40クエリ診断から、6000回観測型へ変更する。

外から見ると、仕様が変わったように見えるかもしれません。
実際、変わっています。

ただ、考え方が変わったわけではありません。

最初から一貫して見ているのは、AIに企業がどう認識され、どう説明され、どの場面で候補に入るかです。

変わったのは、その見方の深さです。

AI検索や生成AIの回答は、まだ動き続けています。
だからこそ、最初に決めた設計に固執するより、実装可能性、診断価値、営業上の責任範囲を見直しながら、より使える形にしていく必要があると考えました。

AI認識は、1回の結果ではなく、傾向として見る。

そのために、6000回観測という形へ進めています。

これは、派手な数字を出すためではありません。
企業が次に何を整えるべきかを判断するための、観測の厚みです。

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